平日に子供と旅行ができるラーケーション。
ディズニーランドなどのテーマパークはアリなのか議論されていますね。
また、名古屋市はデメリットを主張しており、実施していません。
本記事では、ラーケーション全国はいつからなのか、デメリットや申請方法なども合わせて詳しくまとめました。
ラーケーションとは
ラーケーションとは、ラーニング(学び)+バケーション(休日)を組み合わせた造語です。
子どもが保護者等とともに、校外(家庭や地域)で、体験や探究の学び・活動を、自ら考え、企画し、実行することができる日としています。
ラーケーションの日は、校外での自主活動とみなされます。
なので、学校に登校しなくても欠席とならず、「出席停止・忌引等」と同じ扱いとなります。
ラーケーションの日いつから
2023年3月16日に愛知県の大村知事が、保護者の休暇にあわせて子供も学校を休める「ラーケーションの日(校外学習活動の日)」を全国で初めて創設すると発表したのがスタートです。
ラーケーションの日を開始する時期は2023年度2学期以降(2023年9月1日から)順次スタートしています。
利用日数は2023年度は2日まで。2024年度からは3日まで利用できます。
もうすでにラーケーションの日を利用している家庭もちらほら。
ラーケーションの日で一体なにをしたのでしょうか?
ラーケーションの日いつから?愛知県の市町村で違う
ラーケーションは愛知県の市町村で実施されています。
残念ながら名古屋市だけはまだ導入していません。
2023年9月1日から:一宮市、稲沢市、北名古屋市、犬山市、半田市、知多市、豊橋市、豊川市、東浦町、南知多町、東栄町
2023年9月11日から:東海市
2023年9月19日から:碧南市
2023年9月26日から:豊根村
2023年10月1日から:清州市、愛西市、長久手市、弥冨市、刈谷市、豊山町、岩倉市
2023年10月2日から:瀬戸市、大府市、設楽町、小牧市、岡崎市、尾張旭市、東郷町、安城市、大口町、豊明市、西尾市、蟹江町、日進市、みよし市、碧南市、美浜町、蒲郡市、江南町、幸田町、碧南市、新城市
2023年10月10日から:豊田市、知立市、扶桑町、津島市、高浜市、飛島村
2023年10月16日から:あま市
2023年11月1日から:田原市、阿久比町、武豊町、大治町
2024年1月9日から:春日井市
ラーケーション春日井市いつから?
春日井市は2024年1月9日より導入します。
ほかの県よりも遅めですが、前例を参考にして導入するので手続きがスムーズかもしれません。
ラーケーション一宮市いつから?
一宮市は愛知県でも一番早い時期の2023年9月1日に導入しました。
もうすでにラーケーションを利用した人もいますよ。
ラーケーション豊田市いつから?
豊田市は2023年10月10日からラーケーションの導入がはじまります。
トヨタ自動車にお勤めのご家庭が多いかと思うので、平日休みの人が少ないかもしれませんが、積極的に休暇をくれそうなので、ラーケーション利用率も高そうですよね。
ラーケーション豊川市いつから?
豊川市は一番早い時期の2023年9月1日に導入しました。
もうすでにラーケーションを利用した方もいます。
名古屋市も採用したら全国に広がるかもしれません。
ラーケーション全国はいつ?
ラーケーションは愛知県からスタートしています。
今後全国でも導入されるのかは、愛知県のデータが出てからとのことです。
ラーケーションの日で何する?
ラーケーションを利用した人は何をしたのでしょうか?
利用した人に聞いてみたところ、ジブリパークへ行ったと話していました。
2日しかないのでそこまで遠くへはいけません。
愛知県ではラーケーションの日のおすすめスポットが公式サイトでまとめられています。
その名も【あいちスキ旅キャンペーン】です。
キャンペーンに対応したお得な旅プランが用意されています。
キャンペーン参加施設は愛知県にある158施設もあります。
地元の企業や歴史、文化を学ぶといった目的にぴったりですよ。
そうはいっても、どうせなら遠くへ行きたいといった人もいると思います。
なかには、テーマパークへ行く人も。ラーケーションの日を利用してディズニーランドへ行くのはありなのでしょうか?
ラーケーションの日でディズニーランドやテーマパークはあり?
結論を言いますと、ディズニーランドなどのテーマパークもアリだと思います。
なぜならば、日本での有数の人気テーマパークには学ぶことが沢山!!
ディズニーランドでは【ラーニング・ファン】という学習ページが存在しています。
- キャストから表現力やコミュニケーション力を学ぶ
- グループ行動をして計画や胆道役割を決めたりと、チームワークの大切な行動を学べる
- 建築、文化、歴史、美術などが学べる
学習は日常に沢山頃がっています。
テーマパークは遊ぶところだといった概念を取っ払って、自主的に学ぶ視点を親子と一緒に養うためにもラーケーションの日は有効ですよ。
ラーケーションのデメリット
ラーケーションのデメリットをまとめました。
- 経済格差
- 出席しなかった授業は自己学習
- 日数が少ない(年に3日まで)
- 学校の都合で取得できない日(期間)もある
- 事前に申請が必要(1週間前)
- そもそもラーケーションって必要?
経済格差
どうしても経済格差は出てしまいます。
ラーケーションを利用できる余裕があればいいですが、ない家庭もあります。
子供同士でも経済格差を感じてしまう原因になりかねません。
出席しなかった分は自己学習
ラーケーションを利用したら欠席扱いにはなりませんが、受けなかった授業分の学習は教科書などで自己学習します。プリントくらいは配られるかもしれませんが、先生の指導などはありません。
小学校ならば取返しがつきますが、中学校、高校となると2,3日休むだけで大幅に遅れます。
欠席扱いにならないだけで、受けていない分の授業があるのは痛いですよね。
日数が少ない
2023年度は2学期からスタートしたので2日取得できます。
2024年度からは年に3日取得可能。
2・3日だと愛知県から旅行へ行ける範囲も限られてきます。
1回旅行へいったら終わってしまいそうな日数しかありません。
学校の都合で取得できない日(期間)もある
学校の都合で取得できない期間や日があります。
親の仕事がたまたま取得できない日や期間とかぶってしまう可能性もありますね。
ほかにも、学習に最適なイベントがあってラーケーションを利用したいのに学校都合で利用できない可能性もあります。
事前に申請が必要
ラーケーションを利用するときは、1週間前に学校が指定する方法で申請書(ラーケーションカードなど)を提出して申請を完了する必要があります。
そのため、親が突然休めることになったから利用したいといった希望は不可能。
親の仕事によっては1週間前に休みになっても、突然出勤になる可能性のある仕事の方も見えます。
ラーケーション利用に1週間ほどかかるような手続きがあるのでしょうか?
たぶん出席簿にチェックするだけのような気もしますが……
※小学校では、申請書類が必要ない場合もあります。当日までに普段の休みの連絡をするような感じでOK!ただし、給食費がどうなるかは学校へ確認してください。
ラーケーションって必要?
ラーケーションがあれば、家族旅行がしやすくて便利だとは思います。
また、子供が自分自身の研究を深めて発表に応募したり、習い事の技術向上のために平日でしか受けれないようなレッスンを受けたりといった使い道には有効かもしれません。
しかし、愛知県の小学生ならば、わざわざラーケーションを利用して旅行に行くというのはどうなんでしょうか?
出席が今後の中学進学の評価にかかわるかといったらほとんど関係ない気もします。
ラーケーションを利用しないと旅行へ行けないといったこともありません。
中学校や高校は、授業を休むだけで学習面が一気に遅れることもあり、かなり痛いですよね。
そもそも、親についてこない子どもが大半ではないでしょうか?
その点を踏まえると、むしろラーケーションは必要なのか疑問がわいてきます。
また、親がラーケーションを利用したいからと職場に申請を出してすんなり通る職場はいいのですが、仕事の人手が少なくて忙しい時期に休暇を取得するのは至難の業ですよね。
ラーケーションを利用することでお得に利用できるといった、サービスや、ラーケーションを利用すると補助が出るのであれば、利用価値はあるかもしれません。
ラーケーションは私立や名古屋市は除外の理由
ラーケーションの日は、公立校に限ります。
小・中学校、高校、特別支援学校が対象です。
なので、私立は対象外。
さらに愛知県名古屋市の公立校や特別支援学校も対象外です。
名古屋市は反対しています。
その理由を以下にまとめました。
名古屋市教育委員会は、「休み方改革」の全体的な趣旨については理解しております。
回答課:教育委員会事務局指導室(電話番号:052-972-3232)
しかしながら、ラーケーションにつきましては、取得できる児童生徒とできない児童生徒が混在するなど、導入に向けた課題や懸念が様々あることから現時点では、導入する予定はありません。
ラーケーションは公立の高校も対象です。
ラーケーションで愛知県の高校はメリットある?
高校生がそもそも家族と一緒に過ごすというより、友達と一緒に過ごすことを好むので一緒に行かない可能性があります。
また、休んだ影響で学習面に遅れが出る可能性もあります。
学校を休んでまで校外学習をするような内容ならば、年に3日でまかないきれるのでしょうか?
メリットは少ないかもしれません。
ラーケーションの申請や利用方法
以下にラーケーションの申請や利用方法をまとめました。
愛知県内の小学校では、ラーケーション利用するときに学校へ申請書を提出する必要はありません。
連絡帳に親が休む日と理由を書けば大丈夫です。
メインは中学校と高校です。
- 計画を立てる【ラーケーションカードを利用】
- 学校へ届出る(取得日の1週間前)
- ラーケーションの活動を行う
- 家族と振り返り、次回の計画を立てる
ではそれぞれ詳しくみていきましょう。
計画を立てる
「ラーケーションカード」を見て、家庭で一緒に体験や探究の学び・活動について話し合い、計画(学ぶ日・学ぶ場所・学ぶこと)を立てる。
届け出る
学校から指定された方法(アプリやメール、電話等)で、事前に届け出る。
ラーケーション当日
保護者等と一緒に、校外で体験や探究の学び・活動を行う。
振り返る
学んだことについて家庭で話し合ったり、次回の計画を考えたりする。
ラーケーションカードをチェック!
ラーケーションを計画するときに必要なのが【ラーケーションカード】です。
小中学校用と高校生用は別になっています。
このカードを記入して、学校の指定された方法で提出します。
詳しい提出方法は、それぞれの通う学校へ確認ください。
【ラーケーションカードの中身】
・ラーケーションとは
・取得する前の注意事項を確認
・学ぶ日、学ぶ場所、学ぶことについての記載欄
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